徳宿合戦敗北後の鉾田地方の動静をリポート

文化振興 2023年01月18日

  江戸氏を事例に「市町村史」記述の隙間を埋める地方史研究課題を問う

 令和5年1月17日(火)午前9時30分から鉾田市中央公民館を会場に研究発表を行いました。今年度のテーマは「大掾庶子一族と江戸氏による鹿島郡北部における室町期の様相」とし、特に、『鉾田町史』を含め市町村史では、文明18年(1486)の徳宿合戦から天正19年(1591)の南方三十三舘主仕置きの約100年間の鹿島郡北部の江戸氏の動向が読み取れないことから、様々な史料を取り込みこの100年の隙間を埋める作業を行いました。限られた情報ではありましたが、江戸氏が鹿島北部を占拠することなく、大掾庶子鹿島氏一族を傘下に置き、佐竹氏との抗争に備えていたという考え方ができる諸条件を備えていた100年間であったとの視点を持てるというリポートをしたものです。

 なお、この報告については鉾田市郷土文化研究会機関誌『鉾田の文化 第53号』で発表する予定です。さらに旭地区はじめ地元史料の収集に努めたいと考えており、皆様方からの情報提供をお待ちしております。

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