第2回企画展「鎌倉時代の鉾田地方」はじまる

文化振興 2023年02月16日

 とくしゅくの杜で「鎌倉時代の鉾田地方~大掾一族の世界と親鸞聖人生誕850年~」展開催

 鉾田市教育委員会主催・とくしゅくの杜市民学芸員連絡協議会共催によるとくしゅくの杜第2回企画展「鎌倉時代の鉾田地方~大掾一族の世界と親鸞聖人生誕850年」がスタートしました。

 企画展の総合企画運営ならびに展示物の製作を担うとくしゅくの杜市民学芸員メンバーは、毎週金曜日を活動日と定め生涯学習館での蔵書目録作成などのボランティア活動のほか、主体的事業として展示室の活用の一環として企画展事業として年間3回程度開催を目途にボランティア活動を推進しているものです。まだ会員7名ですがそれぞれの特技や経験を活かしながら展示物の製作や展示レイアウトなど全員参画型の学芸活動をしています。

 鉾田市の文化資源の掘り起こしに努めるとともに、本市の歴史文化の魅力発信ならびに伝統文化の継承等に寄与すべく活動を続けています。今春にはボランティアならびに市民学芸員養成講座を計画しており、多くの市民及び鉾田市に関心を寄せる人々の参加を待ち望んでいるところです。

 今回の展示では、多くの博物館では史料が乏しいこともあり中世について一括しての展示が多くなっており、鎌倉・南北朝・室町・戦国・安土桃山期等での差異や特徴がわかりにくくなっていることから、鎌倉時代に絞り展示を進めてきたものです。古文書では「下文」・「御教書」・「譲状」・「訴状」が多く、所領と権利に係る文書が中心であり、武士の「一所懸命」と「御恩奉公」のすがたを明確に示した形となっています。

 烟田氏と馬場館跡、阿玉氏と阿玉館跡のほか、茨城町の宮ヶ崎氏、行方市の鳥名木氏、若舎人氏及び箱根氏に関する古文書と館跡のジオラマ復元を中心とした展示となっています。

 さらに、親鸞聖人生誕850年を記念して、多くのゆかりの地がある鉾田市の関係史跡や伝承を紹介する展示となっています。

 とくしゅくの杜市民学芸員連絡協議会では、交代で案内説明できるよう準備を進め興味関心のある市内外の皆様の見学をお待ちしています。

 [館跡ジオラマ展示]阿玉館跡・烟田馬場館跡、宮ヶ崎館跡(茨城町)、鳥名木館跡・若舎人館跡・箱根館跡(行方市)

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