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吉野源三郎を生き返らせた漫画家羽賀翔一さん『漫画 君たちはどう生きるか』を読む
1942年出版された吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』が本県・土浦第二高等学校出身の新進気鋭の漫画家羽賀翔一さんにより漫画として復刻され、合わせて原作も新しい単行本として発行され話題を呼んでいる。遅ればせ乍ら高埜も書店にこの一冊を求めた。主人公コペル君とそのおじさんが綴る一冊のノートを軸に展開される話である。感受性豊かなコペル君が身近な友人たちとの関係から思慮し、その考えにおじさんが問題提起や様々な自己決定を促す形で話が進められる。ちょっぴり難解な言葉も登場したり、男女共同参画社会の現代にはそぐわない当時の世相を反映する言葉もあり、青少年から批判されそうな言葉もあるが、当時の社会や現代の様々な課題を考えたり調べたりする機会にもなり直ぐに読めておもしろい。
原作者の吉野源三郎は、いまさら恥ずかしいが学生時代購読していた『世界』の初代編集長であり、岩波少年少女文庫の生みの親であったことを知った。当時、先輩から「岩波(新書)を毎日読め!」と指導されたこともあり、未だに岩波新書ファンである。また、岩波ジュニア新書についても還暦過ぎた髙埜でも社会の一員として学ぶべき基本的なテーマが満載であり、青少年の皆さんに一読していただきたいシリーズだ。次代を担う若者には、人々が認め合い助け合いながら生きる社会を築き、自分の希望(ゆめ)を具現化していただきたい。この本もこころをドキドキさせる一冊である。